西陣工房
西陣工房は、障害者が西陣の伝統的手工芸(京くみひも・西陣織・糸繰りなど)に
取り組んでいる就労継続支援B型事業所です。(組み紐体験教室はこちら

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ごあいさつ

京都西陣福祉会の理念

  1. 常に独創性、創造性を発揮して利用する障害者に夢と希望を与える事業を行います。
  2. 地域に根ざした市場価値の高いものづくりを目指します。
  3. 集団及び小集団活動を推進して利用者の社会性を身に付けることを重視します。


西陣工房の伝福連携(PDF)


運営主体概要

社会福祉法人 京都西陣福祉会
〒603-8333 京都市北区大将軍東鷹司町109番地の1
電話 075-462-9101
FAX 075-468-9122
メール  info@nishijinkoubou.com

事業名 名称 所在地 定員
 就労継続支援B型事業  西陣工房  京都市北区大将軍東鷹司町109番地の1  40名
 生活介護事業所  西陣工房  京都市北区大将軍東鷹司町109番地の1  10名
 計画相談事業  西陣工房特定相談支援事業所  京都市北区大将軍東鷹司町109番地の1  -
 共同生活援助事業  西陣工房グループホーム  京都市北区大将軍川端町10番地  6名

ごあいさつ

 平成16年の秋にデイサービス事業所として開所した「西陣工房」ですが、平成18年10月から就労移行支援事業所及び就労継続支援B型事業所となり、さらに平成23年6月から就労継続支援B型のみの事業所となって現在に至っています。また、平成26年4月にグループホームを開設して、生活と作業を一貫して指導する体制を模索し平成27年4月より計画相談事業も開始しました。

 西陣織や京組み紐は京都を代表する伝統産業でありますが、千年以上の歴史を持ち、その関連事業のすそ野が広い産業です。「西陣工房」は障害者が自立して行うことができる仕事を、そうした伝統産業の関連事業の中から見い出して作業として行うと同時に、より高品質なものを作れる職人を養成して、人材難に苦しむ業界に後継者として送り出すことを目指しています。

 現在、25名の障害を持つ利用者が手作りの伝統的工芸品を作るべく、高台、丸台、角台を使った組み紐、ジャガード搭載の手機2台、すくい機2台、さをり機4台、100錘の糸繰り機、整経機などを使って職員の企画指導の下、伝統的な原材料と手法を踏襲したもの作りに励んでいます。その結果、長年の夢であった西陣織と言える製品がようやく作れるようになりました。

 利用者の方々は、仕事として通用する質を目指して、しっかりと練習を積んでおります。単純で簡単な仕事もあれば、随分難しい仕事もありますが、ゆっくりでもいいから失敗しないで確実にできるように、繰り返し繰り返し経験を積んでいただければ、これまたゆっくりではありますが、実力は確実に付いていくものと確信いたしております。こうした試行錯誤を経て発注者の信頼を得ることで徐々に仕事が増え、工賃も当面の目標であっった平均月額2万円を軽く突破できるようになりました。

  近年、和装にこだわりをもたない世代が圧倒的に多くなった結果、和服の需要が激減し、和装産業の産地は活気を失い、将来に対する希望を失ったことで後継者がいません。さらに、従来、京都市内で行っていた仕事が、人件費の安い地方や海外へ出る空洞化が進みました。しかしながら、地元で、高い技術を安く提供してくれる技術者が求められていることは言うまでもありません。「西陣工房」では、業界からも認めてもらえるような技術を身につけることこそが障害者の自立につながると確信しています。それが、障害者の自立と共に伝統産業の空洞化に対する極めて現実的な対策であると思いますし、地元京都、西陣の活性化にもつながることだと考えます。

 また、和装には縁が無かった日本人が、西陣織の素材で作った洋服や小物によって伝統産業を身近に感じてもらえるような企画にも取り組んでおります。これらにつきましては、完成度を高めて百貨店などでも販売できるよう商品開発を続けております。

 「西陣工房」では、大人としての自覚、体力作り、仲間作りを重視しています。毎朝の体操、数字読み、発声練習、歌、自己紹介などから始まり、季節に応じたリクレーション、卓球バレーサークル、ウクレレサークル、スポーツデー、合宿など、それぞれの関心や興味や体力に応じた課外活動をたくさん用意しています。特に若い人にはいろいろなことを体験して自らの健康についての意識を高めて、丈夫な体を作るよう心がけていただいております。また卓球バレーサークルは全スポ大会8連覇、山口障害者国体ベスト8という成績を残し、平成30年の福井国体を視野に練習に励んでいます。またウクレレサークルも全体のコーラスと共に北区民文化フェスティバルを始め、舞台発表の機会が増え、みんなで上手に演奏しようという意識が高まってきています。こうした経験を通じて、みんなで協力してより素晴らしいものを生み出す経験を持っていただき、仲間作りの大切さ、共同作業の素晴らしさを実感していただいております。

 自らの健康に留意し、仲間を大切にして、千年の都、京都で培われてきた仕事の数々を、目先の利益ではなく長い目で、じっくりと取り組んでみようという、障害者の方々のご利用を心よりお待ちしています。

社会福祉法人 京都西陣福祉会 理事長 河合 隆社会福祉法人 京都西陣福祉会 理事長 河合 隆